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つくばチャレンジ

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遵守事項

※赤字部分は2011年度追記分  ※詳細は変更する可能性があります。

人々が生活する空間で人々と親和性を保って行動するため、ロボット及びその開発者・オペレータには、以下の各項目について遵守が求め られる。これらの事項は、自律走行時のみではなく、開発やデータ収集、テスト等のための走行時にも遵守されなければならない。

[安全のための事項]

[1] ロボットのサイズ
 ロボットは遊歩道を走行・歩行するのに適した人間のサイズを基本としたサイズとし、進行方向の横幅は 75cm 以内、長さは 120cm 以内、重量は 100kg 以下とする。 また、高さは最高部を 0.6m 以上、1.5m 以下とする。(注1)(注2)

[2] 動作速度
走行時の最高速度は 4km/h 以下。(注3)

[3] 非常停止スイッチの設置
オペレータ以外にもそれが非常停止スイッチとわかり操作が可能なること。 非常停止スイッチは、ロボットが誤動作していても、ロボットを安全に停止させられることが求められる。したがって、ソフトウェアを介さないでロボットへの動力供給を断ち停止させるものである。なお、非常停止の後も、オペレータの操作により、その場から動作を再開できるよう配慮されていること (注4)

[4] ロボットは危険な突起部分等を有しない形状であること。

[5] ロボットは高温の露出部を有しないこと


[社会への受け入れと理解を得るための事項]

[6] ロボットナンバーの表示
ロボットには、それが「つくばチャレンジ」に参加しているロボットであることを明らかとし、ロボットの個体を識別できるよう、規定されたサイズのナンバープレートを各方向から見える位置に取り付け(または、貼り付ける)こと。(注5)

[7] 走行時の無線による操作およびモニタの禁止
ロボットを、テストや環境データの取得あるいは移動のためにオペレータの操作により制御する場合、および、ロボットの状態等をモニターする場合は、無線通信を用いず有線でロボットに接続すること。(注6)

[8] 非常停止や一旦停止後の簡単な走行再開指示
ロボットが一旦停止後にオペレータが走行の再開を指示する場合、簡単な操作で再開指示が与えられること。(注4参照)

[9] その他
 (1) ロボットは動作中騒音や振動を発生しないこと。(注7)
 (2) ロボットは、市街地で働くロボットとして環境への調和を配慮した設計、デザインであること。
 (3) ロボットは環境にやさしい機械としてエコロジーやエネルギー効率に配慮して設計・デザインされていること。


(注1)[ロボットのサイズ・重量制限についての安全優先の考え方]
ロボットの大きさに制限を加える理由は、まず安全性を確保し、人々に不安を与える可能性をできる限り排除した上で、人々と共存するロボットの技術へのチャレンジを行うためである。ここでは、できる限り「世の中の人が恐怖を感じることのないサイズ」から世の中に受け入れられつつ技術を確立 していくことを原則とする。これは、既存の電動カート等を流用すると、システム開発に注力できる分だけ、より高度な技術開発が出来るという考え方に優先するものであり、例えば、「これが暴走してきたら恐い」と人々に思わせないサイズ、あるいは、よそ見している人にぶつかっても、大きな被害の発生しない形状と サイズ・重量のボディであることが求められる。それには、1人で動かせる手動の車椅子、幼児用バギー、ショッピングセンターのカートなどのサイズや重量が参考となる。
 一方、いくら軽く小さくても、遊歩道を走っている自転車が接触すれば、自転車側にも被害が生じ得る。もちろん、自転車を走らせる人も十分な注意をすることが求められるが、安全のためにはそれなりにロボットの存在が目立つ必要がある。従って、サイズ自体をあまり小さくしすぎることは望ましくなく、それなりの高さを有していることが求められる。
(注2) 飛行又は跳躍する場合も最大地上高が1.5mを越えてはならない。
(注3) 試走や実験時においても、4km/h 以上で走行する能力は持たないこと。
(注4) [安全確保のための非常停止操作]
つくばチャレンジの運営においては、非常停止させるべき危険が外的要因の場合は、非常停止した後その危険が解決した場合には、動作の再開ができることとする。これは、危険の可能性を感知した場合に非常停止スイッ チを押すことをためらわせないためである。したがって、ロボットは非常停止ボタンにより、動作を一旦停止させる機能を持つこと、および、一旦停止した位置から走行を再開させる機能を有することが求められる。
(注5)つくばチャレンジ2011においてはロボットナンバーの表示はサイズを縦 11cm ×横 13cm とする。これを前後を含む2~4カ所の地上 5~40cm の高さに取り付け(又は貼り付け)ること。各ロボットのナンバーは2011年度の受付番号としデザインは事務局が配布する。
(注6) [ロボット技術への理解の増進のための配慮]
ロボットには社会から実力以上の期待を持たれることが多く、操縦で動いていても自律的に働いていると感じる市民が存在する。したがって、つくばチャレンジでは実験時に、ロボットが自律的に動いているかどうかを、周りにいる市民が明確に理解できるようにし、そのような誤解を避けて技術への理解を助けるため配慮する。
(注7)ロボットが発する騒音や振動は、通常の屋内や歩 道等で一般に許容されている程度までにおさめること。