「続・技術交流の記録」の発行にあたって  財団法人ニューテクノロジー振興財団マイクロマウス委員会東日本支部は、 2年前にはじめて技術交流の記録を発刊しました。マイクロマウスも始まって から早くも20年になろうとしています。この技術がどこまで続くのか予測が つきにくい状態ですが、多くの愛好者に見守られて成長しているようです。い まさら始めても勝ち目がないと言っていた人もやはりマウスの魅力には勝てな いようで、始めようかと言ってくれる時代になりました。ワールドカップが脚 光を浴び、ロボカップまでもがフランスで行われる時代ですが、このロボカッ プに出場したロボットの台車が東日本支部の台車を使っている状態です。私達 はマイクロマウスこそが競技ロボットの最高峰であると確信しています。  この冊子は、前回同様、支部の例会で発表された資料の原稿をそのまま印刷 したもので、説明を聞いて理解できるようになっています。今回の技術交流会 は夏の講習会だけでは時間的に不足であるところを入門編として、マイコン、 センサ、モータの駆動法の3回にわけて実演をまじえて説明しました。  今度もまた、いくらかでもロボット作りのお役に立てれば幸いです。 平成10年7月                      東日本支部長   春日智恵                      発行担当責任者  野見山健 ---------------------------------------------------------------------------                目   次 1997年技術交流会 日立16ビットワンチップマイコン…………小川靖夫 結束健一…………1  -H8/532-           鯉渕宏之 田中千博 マイクロマウスの姿勢制御…………………………………上島一彦………21  -スーパーマッピーキットをなめらかに走らせるために- 振動ジャイロについて………………………………………田村 眞………27 マイクロマウスの今後の展望………………………………田代泰典 DCモータのまわし方………………………………………山名宏治………34 1998年技術交流会 赤外線フォトセンサの反応距離………………阿古雅宏 加邉直樹………40  及び反応速度に関する実験 ステッピングモータ駆動回路の検討  1.定電圧駆動回路について………………鈴木まり 加邉直樹………68  2.電流制限回路について………………………………櫻井将樹………73 マイコン入門…………………………………………………春日智惠………81 センサ入門……………………………………………………春日智惠……105 アナログセンサについて……………………………………青木政武……115 ステッピングモータの駆動法………………………………春日智惠……125